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切開線の設定(再生療法)

【読み】
せっかいせんのせってい
【書籍】
イラストレイテッド 歯周外科アドバンステクニック
【ページ】
2

キーワード解説

再生療法においては、切開線は必ず骨欠損上を避けた位置に設定されなければいけない。骨欠損上の粘膜は脆弱な状態であることと、維持因子が存在しないため、切開を加えることによって血液供給が断たれた場合、歯肉弁は壊死・裂開を起こし二次性創傷治癒となる危険性が高いからである。そのため、骨欠損が頬側・口蓋側のどちらに廻りこんでいるかを把握しておく必要があり、術前の浸潤麻酔下によるボーンサウンディングは必ず行うべきである。また、骨欠損が多数歯にわたる場合で、papilla preservation techniqueを用いる際は、状況にあわせて横切開の位置も変えていくことが必要となる。