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骨吸収

【読み】
こつきゅうしゅう
【英語】
bone resorption
【書籍】
QDT 2009年3月号
【ページ】
88

キーワード解説

炎症・腫瘍・代謝性疾患などの要因により、歯槽骨が病的に吸収すること。抜歯後の抜歯窩周囲にも生じ、また矯正力を与えた際にも生じる場合がある。抜歯後直ちにインプラントを埋入する症例においては、事前に骨吸収を想定したうえで埋入位置を決定する必要がある。骨吸収によりインプラント埋入に十分な骨がない症例においては、GBR法(骨再生誘導法)や上顎洞底挙上術により、骨量を増すなどの対処を行う。骨吸収は形態により、水平型・垂直型・混合型に分けられるほか、吸収程度あるいは骨縁下ポケットの骨壁数によっても分類される。なお、以上述べた病的な骨吸収のほかに、正常な代謝としての生理的な骨吸収も存在し、これは全身の骨で終生にわたりみられる。