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ゴールドアバットメント

【読み】
ごーるどあばっとめんと
【英語】
gold abutment
【書籍】
QDI 2009年2号
【ページ】
96

キーワード解説

表面に陽極酸化処理によって着色を施されたイエローまたはゴールドカラーのチタン製アバットメント。臨床において、薄い組織下に埋入したアバットメントのグレーカラーが透けて見える傾向を低減できることが利点であるとされる。一方、チタン製やジルコニア製のアバットメントに比べ、インプラント周囲炎を誘発しやすいという欠点があるとされる。その理由としては、チタンやジルコニアなどの材料は歯肉との付着を獲得するのに対して、金合金は歯肉との付着を獲得しないことが挙げられる。アバットメントを装着したのちに付着帯が生じないと、プラークが歯肉貫通部に入り込みやすくなり、結果としてインプラント周囲の炎症が生じてしまう可能性が高まると考えられる。こうしたことから、長期安定性を考えた場合、チタン合金、あるいは酸化ジルコニウムにてアバットメントを設計すべきというのが現在の潮流である。