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インプラントの表面処理

【読み】
いんぷらんとのひょうめんしょり
【英語】
surface treatment of implant
【書籍】
QDI 2009年2号
【ページ】
102

キーワード解説

インプラント表面の微細構造(特に表面の粗造度)を変化させる加工技術。現在、製品化されている主なインプラントの表面処理は、ブラスト処理、酸処理、酸化処理、機械研磨処理の4つに大別されるが、これらを単独で行っているインプラントシステムは少なく、複数の処理を組み合わせている場合が多い。ブラスト処理は、鋳造物内面の酸化膜を除去し、合着・接着力を向上させる目的で行われるもっともポピュラーな方法である。酸処理は、ブラスト処理により発生したブラスト材を洗浄する目的でも活用されるほか、HAコーティングインプラントの製作にも応用される。酸化処理は、ブラスト処理、酸処理と異なり、チタン表面に酸化チタンを付与(積層)することで表面に凹凸を作る方法である。機械研磨処理は、インプラントが臨床応用され始めた当初から用いられている方法であるが、現在ではネック部のみ、この処理を施しているインプラントシステムが多い。