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シラン処理

【読み】
しらんしょり
【英語】
silane treatment
【書籍】
QDT 2009年4月号
【ページ】
124

キーワード解説

基本的に、無機物(質)と有機物(質)とは化学的に接着しないが、これを可能にするのが界面へのシラン処理である。歯科領域においてこのシラン処理を必要とするのは、例えばコンポジットレジンやセラミック材料に含有するフィラー〔無機物(質)〕と、レジンやボンディング材〔有機物(質)〕の組み合わせである。シラン処理を行う材料はシランカップリング剤と呼ばれる。
 コンポジットレジンは、コンポジットレジンの無機質のシリカフィラーとマトリックスレジンを化学的に結合させるためにシリカ表面に処理を行う必要がある。セラミック材料では、レジン系装着材料を用いたオールセラミック修復物への表面処理としてシラン処理を行う。これによりセラミックスとシランカップリング剤の両者に含まれるケイ素を介して、シランカップリング剤のメタクリロイル基とレジン中のモノマーが共重合し化学的に結合する。