専門情報検索 お試し版

後期高齢者医療制度

【読み】
こうきこうれいしゃいりょうせいど
【英語】
medical care system for elderly in the latter stage of life
【書籍】
歯科衛生士 2009年4月号
【ページ】
81

キーワード解説

 後期高齢者医療制度とは、それまでの老人保健法に基づく医療給付に代わり、平成20年4月から開始された新しい医療制度で、75歳以上(一部65歳以上)の後期高齢者を被保険者とする独立した医療保険制度である。本制度では、被保険者の保険料を含めた財源の負担割合を定め、これまで不明確であった現役世代と高齢者世代の費用負担の在り方を明確化。あわせて、運営主体が市区町村から各都道府県内の全市区町村が加入する後期高齢者医療広域連合へと変更され、保険者規模の拡大とともに、保険料の徴収、医療給付事務といった保険者としての役割・責任が明確化された。制度の開始前後になって、後期高齢者という用語の問題から、政府は長寿医療制度という呼称を推奨したほか、特別徴収(年金天引き)に至るまでさまざまな問題が指摘され、見直しに向けた検討が進められている。