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非特異的プラーク仮説

【読み】
ひとくいてきぷらーくかせつ
【書籍】
歯科衛生士臨床のためのQuint Study Club 知ってて得した!歯周治療に活かせるエビデンス
【ページ】
15

キーワード解説

 歯周病には特定の細菌のみが関係しているのではなく、プラークを構成している細菌の量が増えることが原因であるとする仮説。歯周病原細菌の培養・同定技術が十分に発達していなかった当時、プラーク中に大量の細菌が観察され、そのプラークを除去すると歯周病が改善したことから提唱された。プラークの量が多いときには、宿主の抵抗性を上回るような大量の病原物質が作られるために歯周組織は障害を受け、プラークの量がわずかなときは毒素は宿主によって中和されるため歯周病の発症や進行はしない、としている。
 この概念は、現在でも歯周治療の基本的な概念として定着しており、プラークコントロールの徹底は非特異的プラーク仮説に基づいた考えかたといえる。