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(ケリーの)コンビネーションシンドローム

【読み】
(けりーの)こんびねーしょんしんどろーむ
【英語】
(Kelly's) combination syndrome
【書籍】
QDT 2009年5月号
【ページ】
32,33

キーワード解説

 (ケリーの)コンビネーションシンドロームとは、上顎無歯顎に総義歯が、下顎両側遊離端欠損に部分床義歯がそれぞれ装着された症例に生じる5つの問題を示す語である。この5つの問題とは、(1)上顎口蓋部の過角化、(2)上顎結節の線維組織の増加、(3)上顎前歯部顎堤の炎症、(4)残存下顎前歯の挺出、(5)下顎局部義歯遊離端部の骨吸収、であり、Kelly E が1972年にThe Journal of Prosthetic Dentistryに発表した論文によって定義された。
なお、コンビネーションシンドロームが生じた場合、補綴学的な方法のみでの対処は難しいのが現状である。