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リンガライズドオクルージョン

【読み】
りんがらいずどおくるーじょん
【英語】
lingualized occlusion
【書籍】
QDT 2009年5月号
【ページ】
48

キーワード解説

 Poundが提唱した総義歯に与える咬合様式のひとつ。上顎臼歯の舌側咬頭が下顎臼歯の中心窩に嵌合し、各小臼歯で1点、第一大臼歯で2点、第二大臼歯で1点、片側について計5点の咬合接触をもっている。側方咬合時に義歯に加わる側方力を避けるために、下顎臼歯の頬側面を大幅に削除し、かつ咬頭展開角を鈍に削除形成した下顎臼歯咬合面に上顎臼歯舌側咬頭を嵌合させる。リンガライズドオクルージョンの利点としては、(1)義歯が安定する、(2)咀嚼効率が向上する、(3)側方咬合圧が正中寄りに加わるため義歯の転覆が予防できる、などが挙げられる。