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リライン

【読み】
りらいん
【英語】
reline
【書籍】
QDT 2009年5月号
【ページ】
106

キーワード解説

有床義歯装着後に顎堤の吸収が起こると、義歯床と顎提粘膜との間に不適合が生じ、これにより義歯は不安定となってしまう。リラインとは、そのような症例での義歯床粘膜面にレジンなどの床用材料で裏打ちを行い、義歯床下粘膜と再び適合させて維持・支持・安定を得る方法である。リラインは、新義歯製作と比較して患者が使い慣れた状態の義歯を続けて使用できることや、来院不能の患者、病臥中で新義歯製作が困難な場合に対処できることが利点である。この方法には、常温重合レジンや光重合レジンを用いて口腔内に直接適合させ、そのまま重合させる直接法と、不適合義歯を使って精密印象材やダイナミック印象材などで印象および咬合採得後、歯科技工室でジグあるいはフラスクなどを利用し重合する間接法とがある。