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関節リウマチ

【読み】
かんせつりうまち
【英語】
rheumatoid arthritis
【書籍】
歯科衛生士 2009年5月号
【ページ】
58

キーワード解説

 全身の複数の関節に炎症が起こり、腫れと痛みをともない、しだいに関節の破壊(変形)と機能障害(強直)が進行する疾患。全身症状に加え、口腔にもさまざまな問題が起こりうる。免疫機能の低下により、易感染性で創傷治癒不全を示す他、治療薬の副作用として口内炎や舌炎がみられることがある。また、顎関節にリウマチが発症すると、開口運動時に関節痛をともない、下顎頭の変形により関節雑音、咬合異常(前歯部開咬など)や開口障害が出現する。さらに、シェーグレン症候群を合併することもある。
来院時、歯科衛生士は、情報収集を行い服用薬などについて確認する他、頚椎にリウマチ病変がみられる患者では、頚椎脱臼を起こさないように、ヘッドレストと首の間にクッションなどを置いて頭部を固定するなど配慮する。なお、ステロイド療法による骨粗鬆症の予防にビスホスホネート系薬剤を服用している患者では、顎骨壊死に注意する。