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コンタクトポイント

【読み】
こんたくとぽいんと
【英語】
interproximal contact
【書籍】
QDT 2009年 06月号
【ページ】
104

キーワード解説

コンタクトポイントとは、歯列において隣在歯どうしが接触する部分をいい、一般的に前歯部では頬舌的な中央に位置し、垂直的には中央から切端側1/3、臼歯部では頬側1/3、咬合面側1/3に位置している。そしてこの存在により、隣接する歯の鼓形空隙が形成される。
 コンタクトポイントの形態は、加齢とともに点から面へと変化するといわれている。前歯部などでブラックトライアングルをなくすなど審美性を考慮する場合に、意図的にコンタクトポイントの形態を縦長にしてロングコンタクトの形態にする症例もある(俗にいわれるハーフポンティック)。
 カリエスなどでコンタクトポイントがなくなると、隣接部に食片圧入が生じ疼痛を引き起こす。さらに、この状態を放置すると歯周組織の破壊(垂直的な骨吸収)、カリエスの進行などの危険がある。この食片圧入の原因としては鼓形空隙の形態も関係があり、とくに上部鼓形空隙の形態に関係するといわれている。