専門情報検索 お試し版

医科歯科連携

【読み】
いかしかれんけい
【英語】
Medical and Dental Care across Borders
【書籍】
歯科衛生士 2009年 06月号
【ページ】
72

キーワード解説

医科歯科連携とは、臨床医学において医科と歯科が協働し、患者の傷病に対し総合的な治療にあたることである。
日本では、歯科医師や歯科衛生士などが就業する医療機関の多くで医科と歯科が分離しており、医科歯科協働の必要性が問題として気づかれにくい面があった。しかし近年、大学病院などの医療機関を中心に推進・実施され、医療の向上に寄与している。
歯科は医科歯科連携の中で、口腔内疾患の早期発見や誤嚥性肺炎を予防する目的でも大きな役割を果たす。また、近年口腔内細菌と糖尿病・虚血性疾患など全身疾患との関係が解明されつつあり、さらに歯科の活躍する場が広がる可能性を含んでいる。
また実際に医科歯科連携を推進するにあたっては、医科・歯科相互の情報の共有、相互の専門知識の収集・理解と活用、それらのための書類(アセスメント表など)のフォーマット作りなどが有効となり、それには医科歯科双方の創意工夫が必要である。