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訪問口腔ケア

【読み】
ほうもんこうくうけあ
【書籍】
歯科衛生士 2009年 06月号
【ページ】
45

キーワード解説

口腔ケアとは、口腔の疾病予防、健康保持・増進、リハビリテーションによりQOLの向上を目指した科学であり技術であるが(日本口腔ケア学会)、医療者が対象者の生活の場でそれらを実践することを「訪問口腔ケア」という。
 主な担い手は歯科衛生士であるが、現行の保険制度では歯科衛生士が単独で実行・完了することはできず、歯科医師との協働で行われる。ただし、常時歯科医師の同行が必要なわけではない。
 訪問口腔ケア実施においては、提供場所が「生活の場」であることが1つのキーワードであり、相手の取り巻く環境や価値観を考慮したうえでのベストな対応が求められる。また対象者の日常生活をサポートする家族やホームヘルパー、ケアマネージャー、訪問看護師、医師、その他リハビリテーション関連職との連携も重要である。