専門情報検索 お試し版

パウチ・トンネル法

【読み】
ぱうち・とんねるほう
【英語】
pouch and tunnel technique
【書籍】
ペリオ&インプラントセラピー
【ページ】
71

キーワード解説

 パウチ・トンネル法とは、歯肉退縮した部位の根面被覆術に用いられる手法であり、歯肉弁を翻転せず縦切開も加えない点で非侵襲的である。手順としては、歯肉退縮を認める歯とそれに隣接する近遠心の2歯に歯肉溝内切開を加える。部分層のパウチとトンネルは歯肉退縮を認める歯の頬側の側方および根尖側両方に形成される。口蓋から採取した結合組織移植片を設置するために、パウチとトンネルは近心と遠心に最低でも1歯分、根尖側に6~8mm延長させる。移植片はパウチに合うように計測して整形後、トンネルに通しパウチに挿入する。組織内縫合は移植片を固定するために用いられ、パウチの外側の部分層弁は露出根面を覆う移植片を覆うように歯冠側に設置される。パウチの外側の弁にテンションをかけずに移植片を根面に圧接するために水平マットレス縫合を行う。