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歯槽硬線

【読み】
しそうこうせん
【英語】
lamina dura
【書籍】
QDT 2009年7月号
【ページ】
65

キーワード解説

 歯槽窩の内壁を形成し歯根の周囲を取り巻く歯槽骨の緻密な薄い層。歯槽硬板または白線ともいう。エックス線写真では、歯根と平行した0.2~0.5mm幅の線状の不透過像として現れる。加齢による幅の減少など生理的な変動のほか、病的な原因によって変動を起こす。根尖病変や辺縁性歯肉炎などの歯周組織の病変が起こると当該部分の歯槽硬線は消失し、病変が消退すると出現するため、とくに歯周疾患のエックス線診断の際の指標とされる。その他、全身疾患において歯槽硬線が全面的に消失することもある。