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アペクソジェネシス

【読み】
あぺくそじぇねしす
【英語】
apexogenesis
【書籍】
外傷歯の診断と治療 増補新版
【ページ】
42

キーワード解説

 アペクソジェネシスは「歯根未完成歯の断髄後に見られる歯根の発育」を指す言葉である。このことが起こる条件としては、断髄後に歯髄組織に感染壊死がないこと、ヘルトヴィッヒの上皮鞘が健全であることがあげられる。通常、歯髄の生死はEPTで診断できるが、歯根未完成歯ではEPTに応答しにくい。このような場合、治療(断髄および覆髄処置)後に歯根が経年的に完成することをエックス線写真で観察することで、治療の成否を判断できる。歯髄に感染があれば(治療がうまくいってない場合)、正常な歯根発育は期待できないからである。