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叢生

【読み】
そうせい
【英語】
crowding
【書籍】
QDT 2009年8月号
【ページ】
69

キーワード解説

 歯が数歯にわたり、唇側(頬側)・舌側(口蓋側)に交互に転位している状態。前歯部に多くみられる。おもな原因は、顎と歯の大きさの不調和により萌出余地が小さくなることであり、その他、乳歯の早期喪失やう蝕などの後天的影響も関係する。叢生の部位には食片の圧入が起こりやすく自浄性も悪いため、歯垢が蓄積しやすく、う蝕や歯周疾患が発生しやすい。治療としては、乳歯列期や混合歯列期においては、乳歯のう蝕・早期喪失などによる歯列弓長の減少を食い止める予防手段を要する。永久歯列期においては矯正治療が行われ、おもにマルチブラケット法が適用される。