故障率曲線
- 【読み】
- こしょうりつきょくせん
- 【英語】
- bathtub curve
- 【書籍】
- QDT 2009年10月号
- 【ページ】
- 118、119
キーワード解説
故障率曲線とは、機械・装置の故障率が時間の経過によって変化する様子を線グラフに表わしたものである。この多くは洋式のバスタブのような形態となることから、英語では「bathtub curve」とよばれる。これは本来信頼性工学領域の用語であるが、装着後の補綴装置もこれと似たような経過をたどると考えられるため、論文などに引用される場合がある。
なお、故障率曲線は時間の経過順に、(1)初期故障期:設計ミスや部品の欠陥によって故障が多く発生する時期、(2)偶発故障期:(1)で生じた問題がクリアされ、偶発的な故障しか生じなくなる(故障率が低くなる)時期、(3)摩耗故障期:設計や部品が寿命に近くなり、故障率が再び上昇してくる時期、の3つのフェーズに分けられている。補綴装置の寿命をいちがいに規定することはできないが、メインテナンスを行ううえで参考になる概念と考えられる。