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有限要素解析

【読み】
ゆうげんようそかいせき
【英語】
finite element analysis (FEA)
【書籍】
PERIODONTICS & RESTORATIVE DENTISTRY 2009年 No.5
【ページ】
10

キーワード解説

コンピュータシミュレーションによる数値での評価分析法である有限要素法(finite element method)を用いた解析のこと。コンピュータの処理能力の向上にともない発展した。物体を小さい要素(三角形、四角形)に分割し、その要素を数的に総括して全体の特性とする。実物を使用する分析手法では、たとえば設計の変更のたびに検体を作成・消費するため、実験を行うために時間と費用がかさむ。対して、有限要素解析では仮想的に対象物のモデルを作成して形状情報とし、これを使用して画面上で力学的分析を行うことができるため、大幅な時間・コストの節減ができる。しかし、データ量が膨大になると処理に時間がかかること、シミュレーションで現実とまったく同じ条件を作りだすのは依然難しいことなどの難点があり、コンピュータにより高い処理能力や解析精度が求められている。