専門情報検索 お試し版

咬合器

【読み】
こうごうき
【英語】
articulator
【書籍】
臨床咬合補綴治療
【ページ】
196

キーワード解説

咬合器とは、咬合の診断とそれに基づく治療計画の立案、口腔内での調整の少ない補綴物の製作などに用いるもので、スタディモデルを装着して使用する。咬合器にはさまざまな種類があるが、各咬合器が備えている調整機構により下顎運動の再現可能な範囲が決まる。たとえば非調節性咬合器は、もっとも単純な開閉口運動と咬合高径を保持するだけの機能のみを持つ。一方、全調節性咬合器は患者固有の咬合をもっとも忠実に再現することができるが、操作の煩雑さと長時間の使用時間および高価であるなどの問題がある。ブリッジから咬合再構成治療まで使用範囲が大きいのが半調節性咬合器であり、全調節性咬合器に匹敵する下顎運動再現能力を持っているものもある。