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関節雑音

【読み】
かんせつざつおん
【英語】
TMJ sound
【書籍】
臨床咬合補綴治療
【ページ】
159

キーワード解説

関節雑音とは、顆頭の滑走運動時の関節円板の転移に何らかの障害が生じたときに発する音で、状況により種類がある。クリッキングは、顆頭の滑走運動時に、関節円板が引っかかったり乗っかったり落ちたりしたときに生じる音で、関節円板の転移状況によって音の生じる時期(開口の初期、中期、末期)が異なる。クレピタスは、ミシミシやジャリジャリというきしむような音で、関節円板が転移しきって、顆頭が線維化した円板後部組織とこすれあったり、直接骨と接触するために発するものである。また、関節円板-顆頭複合体と関節結節がこすれて雑音が発生するエミネンス(関節結節)クリックもある。