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デンタルハイジーンプロセス

【読み】
でんたるはいじーんぷろせす
【英語】
dental hygiene process
【書籍】
歯科衛生士 2009年11月号
【ページ】
22

キーワード解説

デンタルハイジーンプロセスとは、歯科衛生の問題解決を目的とした論理的思考過程および実践過程のことで、「歯科衛生過程」「歯科衛生プロセス」などと和訳される。市民に対しできる限り最良最善の業務を歯科衛生士が行うために、どのような計画と実施方法が望ましいかを考えることから実行するまでの一連の動きすべてを指し、対象者中心で包括的な歯科衛生行動に近づくための一助となる。またこれは、保健指導や公衆衛生などのジャンルに限定されない総合的なものである。
その内容は「アセスメント」「歯科衛生診断」「計画立案」「実施」「評価」の5相からなるが、そのプロセスは患者に歯科衛生士が関わる限りずっと続いていくものとなる。
看護学では、すでに類似の「看護過程」が論理的で様式化された体系のものとして定着している。近年、デンタルハイジーンプロセスが歯科衛生士養成機関でも取り入れられるようになってきていることからも、今後歯科衛生士の世界で臨床のスタンダードとして広がっていくものと期待される。