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PNF

【読み】
ぴーえぬえふ
【英語】
proprioceptive neuromuscular facilitation
【書籍】
別冊 臨床家のための矯正YEAR BOOK '09
【ページ】
93

キーワード解説

PNF(固有受容性神経筋促通法)とは、1940年代、医師Kabat博士が筋収縮力を高めるための生理学的理論を構築し、KnottとVossの理学療法士とともに開発した運動療法である。わが国においては約30年前、初めて導入された。当初は脊髄性の疾患に対してPNFが使用されていたが、現在では脳卒中などの中枢神経疾患や整形外科疾患、スポーツ障害に加え、矯正歯科の領域にまで対象が拡大している。主に筋紡錘などの固有受容器を刺激することにより、神経筋機構の反応を促通する方法がPNFの定義であるが、矯正歯科領域においては主に「表情筋のトレーニング」を行う。「表情筋のトレーニング」とは内部の筋に、それぞれストレッチおよび抵抗(促通)を施すことで、表情筋一つひとつを正常に機能させることである。