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歯科健康教育

【読み】
しかけんこうきょういく
【英語】
dental health education
【書籍】
別冊 モチベーションを上げる15のアドバイス
【ページ】
9

キーワード解説

WHOでは、健康教育を広義に「健康に関する信念、態度、行動に関する個人、グループ、コミュニティのすべての経験、努力、過程をいう」と定義している。健康教育のうち、口腔の健康の保持増進に関連した健康教育を、「歯科健康教育」という。日常臨床において、歯科衛生士の行う保健指導においても、歯科健康教育が不可欠である。歯科健康教育は、単に、知識の取得にとどまらず、日常生活行動が変容することを目的としている。
生活習慣病であるう蝕と歯周病は、患者による毎日の適切な口腔衛生習慣が疾病予防・治療に大きく関わることから、セルフケアに対する動機づけが必要である。動機づけには、患者が病気を「自分が治す/自分が健康を維持する」としてとらえることが重要であり、そのために病気に対する知識や自分の口腔状態、セルフケア方法を理解する歯科健康教育が行われる。
なお、歯科健康教育を行う際は、患者が理解できるようにわかりやすい資料を用い、恐怖心をあおらずにポジティブな表現で伝えていくことが大切である。