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鋳造欠陥

【読み】
ちゅうぞうけっかん
【英語】
casting defect
【書籍】
QDT 2009年12月号
【ページ】
119~121

キーワード解説

鋳造欠陥とは、種々の要因によって鋳造体に不具合が生じることをさす語である。その種類としては、(1)鋳込み不足(鋳造体の辺縁が不足する「なめられ」など)、(2)鋳巣(鋳造体内部に疎な部分が存在すること)、(3)鋳肌荒れ(鋳造体の表面に強い凹凸が生じること)、(4)亀裂・突起(気泡による球状突起など)、が挙げられる。
このように、鋳造欠陥にはさまざまな種類があり、その対策についていちがいに述べることはできないが、一般的に(1)溶湯の流れのコントロール(溶湯の温度、溶湯の量、スプルー線の太さ・長さ・配置、鋳込み時の圧力、冷やし金〔チルメタル〕の有無やサイズ・位置など)、(2)空気の流れのコントロール(クルーシブルの形態、エアベントの形態、埋没材の選択など)に配慮した、基本に忠実な手技が求められる。