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歯周形成外科

【読み】
ししゅうけいせいげか
【英語】
periodontal plastic surgery
【書籍】
臨床再考 う蝕治療からインプラントまで
【ページ】
76

キーワード解説

審美的または予防的な歯肉の形成外科で、以前は歯肉歯槽粘膜形成術(MGS:mucogingival surgery)といわれていた。浅い口腔前庭や付着異常の小帯、および付着歯肉の不足などはプラークコントロールの妨げになり、歯肉炎を発症しやすいことは古くからいわれていた。それらを解決する方法としてMGSが生まれ、現在では歯周形成外科という用語に置き換わってきた。この治療の適応となるのは、歯肉の増大、根面の被覆、顎堤の増大、粘膜欠損の修正、小帯の付着異常、歯冠の延長、萌出不十分な歯の露出、抜歯後の顎堤不良の防止、インプラント部粘膜欠損の修正などがあり、疾患そのものを対象とするよりも、審美的または予防的な側面も含まれるようになった。