蝶番咬合器
- 【読み】
- ちょうばんこうごうき
- 【英語】
- hinge articulator
- 【書籍】
- QDT Art & Practice 2010年2月号
- 【ページ】
- 79
キーワード解説
蝶番咬合器とは、上下顎のフレームが単純な蝶番によって連結された、開閉運動のみを行うことができる咬合器である。機能としては咬頭嵌合位の再現のみに限られ、蝶番運動(蝶番開閉)といった下顎運動のごく一部しか再現できない。よって、本咬合器を用いて製作された補綴物では前方・側方運動時の生体との調和を期待することは難しく、症例によっては口腔内での調整量が非常に多くなる。本咬合器は取り扱いが簡便であるという利点はあるものの、生体と調和した補綴物製作のためにはできるかぎり調節性咬合器を使用することが望ましい。