専門情報検索 お試し版

炎症性細胞浸潤

【読み】
えんしょうせいさいぼうしんじゅん
【英語】
inflammatory cell infiltration
【書籍】
長期安定インプラント治療―組織学的に配慮されたコンポーネントを活用して―
【ページ】
84

キーワード解説

炎症における生体の防御反応として、炎症性細胞が血管内などから病巣へ遊走すること。円形細胞浸潤(round cell infiltration)ともいう。炎症初期は好中球(白血球の一種)が多く遊走して異物を貪食する。時間経過に従い、好中球に代わってリンパ球(抗体産生、病原体の排除)、マクロファージ(貪食)、形質細胞(免疫グロブリンの産生・放出)が優位になる。
 インプラントにおいては、周囲へのプラーク蓄積、細菌侵入によって炎症は周囲軟組織だけでなく容易に骨へ波及する。インプラントは上皮を貫通する異物であり、炎症の存在は脱落につながるため天然歯以上の管理が重要であるといわれている。