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セントリックロケータ

【読み】
せんとりっくろけーた
【英語】
centric locator
【書籍】
必ず上達 歯冠修復(下)
【ページ】
238、239

キーワード解説

セントリックロケータとは、両手を用いた下顎の中心位への誘導(Dawson法)をだれでも簡便に行えるよう、村岡 博氏(東京都開業、1920~2003)が開発した装置である。金属製の板状をなす本装置は、(1)ハンドル、(2)ベース、(3)ブリッジ、(4)アーム、の4部からなる。
 使用にあたっては、基本的には水平位でDawson法と同様に行う。下顎下縁は上述のアームが支え、オトガイ部は同じくブリッジが保持するために、初心者でも顆頭を上前方に誘導しやすい。また、片手を用いる場合でも両手を用いる場合でも下顎に加える力のバランスを保ちやすい。さらに、Dawson法での指の位置を模倣できるため、患者自身が中心位への誘導を体得できるという特徴もある。