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乳幼児揺さぶられ症候群

【読み】
にゅうようじゆさぶられしょうこうぐん
【英語】
shaken baby syndrome
【書籍】
医療従事者のための子ども虐待防止サポートブック
【ページ】
56

キーワード解説

乳幼児揺さぶられ症候群(Shaken Baby Syndrome, 以下SBSと略す)は、乳幼児を暴力的に激しく揺さぶることにより「硬膜下血腫(ないしはくも膜下出血)」、「びまん性脳浮腫」、「網膜出血」をきたす身体的虐待の一型である。1971年に初めて、Guthkelchが乳幼児の硬膜下血腫と暴力的な揺さぶりとの関連について言及し、Caffeyもその翌年に同様の発表をして、1974年には「The whiplash shaken infant syndrome」という概念を提唱した。その後、荒っぽいあやしや低位落下事故でもSBSが起こると誤解された時期もあったが、1993年にアメリカ小児科学会がだした勧告では「SBSは虐待である」と明言している。