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濡れ

【読み】
ぬれ
【英語】
wetting
【書籍】
接着治療失敗回避のためのポイント45
【ページ】
18

キーワード解説

固体に対して流動体が接触することを「濡れ」という。固体表面に濡れてできる流動体の球が、丸くできるか、平たくできるかで接着の良否が異なってくる。流動体と固体とが成す角度のことを接触角と呼ぶが、この接触角が小さければ小さいほど良く濡れる、すなわち良く接着するということを意味する。
たとえば、セラミックスの表面に水を垂らすとスーッと平たく広がっていくのに対して(接触角が小さい)、パラフィンワックスの上では丸い玉のようになる(接触角が大きい)。このことは、水はセラミックスに対しては良く付き、パラフィンワックスには付きにくいことを示している。歯科用接着材も被着体の上で丸くなるようでは、接着がうまくいかないことになる。