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コンビネーションシンドローム

【読み】
こんびねーしょんしんどろーむ
【英語】
combination syndrome
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2010年5月号
【ページ】
61

キーワード解説

コンビネーションシンドロームとは、上顎無歯顎、下顎両側遊離端義歯(ケネディーのクラス1)において、(1)上顎骨前歯部の骨吸収、(2)上顎結節の肥大、挺出、(3)硬口蓋粘膜における乳頭状過形成、(4)下顎前歯の挺出、(5)下顎部分床義歯下の骨、顎堤の吸収を主症状とする症候群で、Kellyによって1972年に最初に用いられた。
しかし、Palmqvistらによれば、コンビネーションシンドロームの臨床的特徴である上顎前歯部における骨吸収と下顎前歯部残存との関係についての優れた論文が少ないこと、疫学的研究が存在しないこと、本語は医学的に症候群(シンドローム)という基準を満たしていないことから、シンドロームという用語の使用は許容されるべきものではないとする意見を述べている。