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咬合採得材料

【読み】
こうごうさいとくざいりょう
【英語】
bite registration material
【書籍】
QDT Art & Practice 2010年5月号
【ページ】
82、83

キーワード解説

咬合採得材料とは、咬合採得時に上下顎歯や咬合堤の間に介在させ、その位置関係を印記・記録するための材料である。これには複数の材料が存在するが、粘弾性・硬性で分類すると前者にはアルーワックス(Aluwax Dental Products,東京歯科商会)やパラフィンワックス(各社)、およびシリコーン製咬合採得材料(各社)が含まれ、後者にはパターンレジン(各社)や即硬性石膏(各社)が含まれる。それぞれ精度や操作性に差異があり、術者の経験や残存歯の状況によって使い分けられる。操作性については粘弾性材料がすぐれているといえるが、取り扱い方により精度が変化するため注意が必要である。一方、硬性材料の精度は術者や患者の状況によって変化しにくいという利点があるが、模型適合時のトリミングの困難さや破損の危険性があるため、こちらも注意が必要である。