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マクナマラ分析

【読み】
まくなまらぶんせき
【英語】
McNamara analysis
【書籍】
診断力のつくセファログラム読みとりのテクニック
【ページ】
23

キーワード解説

マクナマラ分析の特徴の1つとして、上顎の位置を最初に見ている点がある。これをnasion perpendicular to point Aと鼻唇角(nasolabial angle)あるいは上唇の突出度(cant of the upper lip)により判断する。これにより、「上顎の骨格と歯をどのように治療したらよいか」の大まかな方向性が示される。また日本人ではIII級不正咬合者の割合が高いが、nasionを基準とした判定をすることで、この種の不正咬合の本質を判断する方法としても有効である。もう1つの特徴として、上顎の実質的な長さ(midfacial length)と下顎の実質的な長さ(mandibular length)は、患者の年齢や性別に関係なく対応していることが重要であるとし、前下顔面高径(lower anterior facial height)とのバランスを見ることを提唱している点が挙げられる。