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セトリング

【読み】
せとりんぐ
【英語】
settling
【書籍】
磁性アタッチメントのDos! & Don’ts!
【ページ】
47、65

キーワード解説

新しく有床義歯を装着すると、通常は印象時の粘膜面になるまで時間を要するとともに、機能圧が加わると短期間のうちにさらに沈下し、その後は比較的安定した状態になる。セトリングとは、この義歯床の収まり現象のことである。したがって、口腔内でアタッチメントのパーツを装着する場合、あるいは微細な義歯の咬合調整を行う場合には、この状態が落ち着いた2週間後以降にするべきであるとされる。また、義歯床のセトリング現象と同様にインプラントのスクリューにもセトリング現象が生じる可能性がある。すなわち、金属製のネジどうしが締め付けられた際に、当初は表面の微細な凹凸でしっかりと固定されていても、わずかな動きが加わり、凹凸がこすれあって平坦化すると、固定が弱くなって、しばらくするとゆるみを生じることである。この場合、再度適正な締め付けトルクで締めなおす必要がある。