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アンチモンソンの排列

【読み】
あんちもんそんのはいれつ
【英語】
anti-Monson arrangement
【書籍】
磁性アタッチメントのDos! & Don’ts!
【ページ】
16、17、21

キーワード解説

義歯を設計・製作する際、義歯床を安定させるには、義歯の動きをコントロールできる咬合を付与することが重要であるが、そのためには、上顎では口蓋側に、下顎では顎堤の頬側面に咬合力が作用するように人工歯を排列する必要がある。これとは逆方向、すなわち咬合平面が上方に凸面の湾曲に力がかかるような排列になっているのがアンチモンソンの排列で、この場合、義歯は側方に回転しやすくなり、さらに義歯床に強度がないと破折しやすくなってしまう。磁性アタッチメントを用いた義歯を製作する場合においても、あくまでもアタッチメントは補助と考え、排列に注意して適切な咬合や剛性を確保するなど、まずは義歯そのものの完成度を高めることが基本である。