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脱臼鉗子

【読み】
だっきゅうかんし
【英語】
luxation forceps
【書籍】
必ず上達 抜歯手技
【ページ】
61

キーワード解説

歯根湾曲や歯根の開大、肥大などがなく、ヘーベルの楔作用で脱臼しそうな歯根形態と萌出方向(垂直方向あるいは遠心方向)の智歯の抜歯に用いる抜歯鉗子。分離鉗子ともいう。鉗子の嘴部の形態が楔形になっており、この嘴部を第二大臼歯と智歯の歯間に作用させて鉗子の把持部を閉じると、第二大臼歯には力が伝わらず、遠心の智歯のみに楔作用がはたらいて智歯が脱臼する。ヘーベルで抜歯するよりも容易で歯肉損傷が少ない。