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習慣性咀嚼側

【読み】
しゅうかんせいそしゃくそく
【英語】
habitual masticatory side
【書籍】
QDT Art & Practice 2010年9月号
【ページ】
54

キーワード解説

咀嚼を行う際、主に使用している側。理論的には左右均等に用いることが理想であるが、一般的には歯・歯周組織・顎関節などによって影響を受けた一定の噛み癖により、半無意識のうちに噛みやすい側が多用される。習慣性咀嚼側においては咬筋活動量が大きい。偏側咀嚼の程度が大きくなるにしたがって習慣性咀嚼側の顔貌幅は広くなり、口角結合線の傾斜角が習慣性咀嚼側に傾斜していく傾向がある。一般に習慣咀嚼側への側方限界運動距離は反対側に比べて長い。また、顎関節症患者においては習慣性咀嚼側と顎関節症症状の患側が一致する傾向が強い。