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色の三属性

【読み】
いろのさんぞくせい
【英語】
three attributes of color
【書籍】
QDT Art & Practice 2010年9月号
【ページ】
32

キーワード解説

色の三属性とは、ヒトが目にする色を構成する「色相(hue)」「明度(brightness)」「彩度(saturation)」の3つの要素をさす語。ただし、白やグレーなど、無彩色の場合は明度のみがその指標となる。
これらのうち、「色相」は赤・黄・緑・青といった「色味」を表す色の属性である。また「明度」は、白から黒に至る明暗を表す色の属性であり、「明るい」「暗い」といった表現が用いられる。そして、「彩度」は色の鮮やかさを表す色の属性であり、かんたんにいえば色味の強さ、あるいは色の濃さを表す指標と考えてよい。歯科領域では単に「白い歯」「黄色い歯」といわれる場合も多いが、より天然歯と調和した歯冠色修復を行うためにはチェアサイドとラボサイドが色の三属性を理解し、より客観的な情報の伝達を行う必要がある。