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緑内障

【読み】
りょくないしょう
【英語】
glaucoma
【書籍】
歯科衛生士 2010年9月号
【ページ】
60

キーワード解説

眼圧が上昇し、視神経を障害して視野障害(視野狭窄・欠損)を生じる状態のこと。一般人口の3%、わが国では40歳以上の5%が緑内障に罹患しているとされている。
眼内の水晶体と角膜の間を満たす液体「房水」が眼外へ排出され循環することで、眼の内圧はほぼ一定に保たれている(この圧を眼圧という)。しかしいくつかの原因により房水の流出が妨げられると眼圧は上昇し、視神経が障害される緑内障となる。房水流出の妨げられ方によって、緑内障は閉塞隅角緑内障や開放隅角緑内障など、数種類のタイプに分かれる。
急性閉塞隅角緑内障においては、急激な視力低下とともに頭痛や眼の痛みが発生する。自覚症状がないまま視野欠損が進行する慢性タイプの緑内障も多く、気がついた段階では手遅れで、失明に至ることもある。
緑内障が発見されたら、薬物療法(点眼薬・内服薬)、レーザー療法、手術から適切な治療法を選択し、眼圧を十分に下げる治療を行う必要がある。