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脳血管障害

【読み】
のうけっかんしょうがい
【英語】
cerebrovascular disease
【書籍】
歯科衛生士必携! 有病者の対応 チェアサイドSOSブック
【ページ】
12

キーワード解説

脳血管障害とは、脳組織に障害が起こることで、その部位によってさまざまな後遺症が残る。また、ほとんどの患者に基礎疾患として高血圧症がある。
脳血管障害のうち突然の発作を「脳卒中」といい、出血性と閉塞性に分けられる。出血性は、脳血管から出血されるため脳が圧迫されるもので、「脳出血」と「くも膜下出血」がある。一方閉塞性は、血栓による虚血で「脳梗塞」が起こる。
脳血管障害患者の場合、口腔領域の運動障害や唾液分泌量が減少するため、自浄作用が低下する。また腕や手指の運動障害によってブラッシングが行いにくくなるため、口腔内が不潔になりやすい。この他、摂食嚥下機能障害による誤嚥を起こしやすく、誤嚥性肺炎の危険性が高まる。