パーキンソン病
- 【読み】
- ぱーきんそんびょう
- 【英語】
- Parkinson\'s disease
- 【書籍】
- 歯科衛生士必携! 有病者の対応 チェアサイドSOSブック
- 【ページ】
- 16
キーワード解説
パーキンソン病とは、脳に原因があり、筋肉がうまく動かず運動障害が起きる病気。手指の震え(振戦)、手足のこわばり(筋固縮)、動作の鈍さ(寡動または無動)、姿勢が前屈で正しい姿勢が保てない、転びやすい(姿勢反射性障害)などの徴候が特徴的。0~15年の経過で寝たきりになることが多いとされている。
病状の進行に従いブラッシングがうまく行えず、口腔清掃が不十分となる。また服用薬の影響で唾液分泌が低下し、口腔乾燥や自浄作用の低下による多発う蝕、重度歯周炎、カンジダ症などがみられる場合がある。この他、咽頭の運動が障害されるようになると、次第に嚥下障害が進むことから、口腔ケアを十分に行い清潔を保つことは、誤嚥性肺炎を防止するうえでも重要である。