インプラント手術時の組織の乾燥防止
- 【読み】
- いんぷらんとしゅじゅつじのそしきのかんそうぼうし
- 【書籍】
- これでバッチリ! インプラント治療のアシスタントワーク 上巻(歯科衛生士臨床のためのQuint Study Club)
- 【ページ】
- 76
キーワード解説
軟組織および硬組織は、乾燥によりダメージを受ける。たとえばインプラント手術時、フラップ排除のために無注水でサクションチューブを長時間骨面上で使用すると、骨組織は乾燥しダメージを受ける。また、縫合糸でフラップの断端を固定した場合などでは、注水がいきわたらなく、また骨膜からの血流も遮断されているため、乾燥しやすい。
これらを防ぐためには、1)必要最小限のフラップの排除にとどめる、2)必要のないときはフラップを硬組織上に戻しておく、3)過度な吸引を行わない、4)必要に応じて生理食塩水の注水や生理食塩水を浸したガーゼを術部に置く、といった配慮が求められる。