専門情報検索 お試し版

後出血

【読み】
こうしゅっけつ
【英語】
afterbleeding
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2010年10月号
【ページ】
110

キーワード解説

後出血とは、術後の出血が止まらない、あるいは一度止血してもその後にまた出血を生じる現象。歯科領域では、抜歯や歯周外科手術、インプラント外科手術などの観血処置を行った際に生じる可能性がある。これらの多くの場合は、適切な縫合、圧迫止血、止血剤の投与、外科用シーネの装着などで防ぐことができる。歯周外科における結合組織移植術では、移植片の採取部位が適正範囲を超えることで生じやすくなるため、術野の範囲を遵守することが重要である。また、術後数日経過してから、刺激物や硬い食物などがとくに口蓋側の移植片採取部位に触れることでも生じる可能性があり、そのような場合は湿らせたガーゼで10分間程度出血部位を圧迫すると止血できることが多い。