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歯科金属アレルギー

【読み】
しかきんぞくあれるぎー
【英語】
dental metal allergy
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2010年10月号
【ページ】
138

キーワード解説

とくに夏期、発汗の多い季節になると、皮膚に直接接触しているアクセサリーなどの金属は、汗などに溶解し経皮的に吸収される。吸収した金属に感作されている場合には、その接触している部位に皮膚炎を起こす。このような接触皮膚炎を金属アレルギーという。
 一方、歯科金属アレルギーは、一般的な金属アレルギーとは違い、歯科金属が直接接触している口腔内よりも、そこから遠隔の部位に発症することが多いことがわかっている。歯科金属アレルギーは、口腔内の金属が口腔粘膜や消化管から吸収され、血行性に全身に運ばれ、そこで接触皮膚炎を起こす全身性接触皮膚炎と考えることができる(つまり、一般的な金属アレルギーは接触皮膚炎、歯科金属アレルギーは全身性接触皮膚炎,と表される)。