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介護予防

【読み】
かいごよぼう
【英語】
long-term care prevention
【書籍】
歯科衛生士 2011年1月号
【ページ】
24

キーワード解説

介護予防とは、要支援・要介護状態の発生を予防し、また要支援・要介護状態にあってもその悪化を予防することであり、その対象者ができる限り自立した人生を送れるよう支援するために行われる。
かつて介護保険制度では、要介護者増加に対する施策が不十分であったが、2006年の法改正で介護予防の概念が取り入れられ、市町村が設置する地域包括支援センターがそのマネジメントを行うこととなった。
介護予防には、比較的健康な高齢者を対象とした一次予防、要支援・要介護状態となるおそれがある高齢者を対象とした二次予防、要支援・要介護状態にある高齢者を対象とした三次予防がある。
口腔領域の介護予防の例として、日々の食事を通じた栄養改善、運動機能や口腔機能の向上を目的とした体操やレクリエーションを行い、老化や疾病をきっかけに心身の各機能が衰退する廃用症候群を予防する活動などがあげられる。
介護予防に取り組むことによって、高齢となってもQOLを維持できるということが、国民的な理解となることが期待される。