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廃用症候群

【読み】
はいようしょうこうぐん
【英語】
disuse syndrome
【書籍】
歯科衛生士 2011年6月号
【ページ】
76

キーワード解説

廃用症候群とは、広辞苑では病気や怪我などの原因で、長い間身体を動かさないために筋肉が萎縮し、臓器の機能が低下する病態とされている。実際には、明らかな病気はないけれど加齢にともなって徐々に身体機能が衰え、最終的に機能不全に陥ってしまう場合も含まれ、寝たきりや認知症の原因の1つとなっている。
廃用症候群になると要介護・要支援状態になる危険性が高まることから、国は2006年の介護保険改正で「介護予防」、すなわち廃用症候群の防止対策を大きく打ち出している。具体的には、運動器機能向上、栄養改善、口腔機能向上のための訓練などが行われるが、閉じこもりなどによって廃用症候群に陥ることから、社会参加・社会交流が特に重要とされている。