SRP
- 【読み】
- えすあーるぴー
- 【英語】
- scaling root planing
- 【書籍】
- 別冊 歯周インスツルメンテーション ズバリ紐解く私の問題点&改善点
- 【ページ】
- 11
キーワード解説
SRPとは「スケーリング・ルートプレーニング」の略で、歯周疾患に直接的に関与する為害性物質(プラークや歯石)を歯冠・歯根表面から除去する一連の操作のことである。「根面が滑沢になること」が「歯石を除去できた」という臨床指標とされるが、あくまで根面の滑沢化よりも歯石を除去することが第一目的である。多くの場合、歯肉縁下歯石は根面に入り込んでいるため、そのような歯石を確認することは難しく、器具操作の仕方によってはセメント質や象牙質の一部を削り取ってしまう可能性がある。
近年では歯根面の沈着物のみを手用スケーラーや超音波スケーラー等で除去し、セメント質組織を温存する「ルートデブライドメント」と呼ばれる手法が推奨されている。しかしいずれにしても、術者の技術不足による歯石の取り残しや、やみくもな器具操作で健康なセメント質を除去してしまうようなことは避けるべきで、ポケット内を慎重に探索したうえで適切な器具操作によって効果的に歯石を除去する必要がある。