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身体-自己調整法

【読み】
しんたい-じこちょうせいほう
【英語】
physical self-regulation
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2011年8月号
【ページ】
209

キーワード解説

身体-自己調整法とは、国立海軍歯科センター(米国)の口腔顔面痛主任であったDr. Peter Bertrandと、ケンタッキー大学教授でサイコロジストのDr. Charles Carlsonが開発した慢性のTMDに対する治療法である。英語ではphysical self-regulationとされ、PSRと略される。その治療の実際は、1.疼痛と疲労を生理学的な障害として取り組むこと、2.自律神経系の不調を管理すること、3.非機能的な呼吸パターンを変えること、4.睡眠を改善すること、に焦点をあてるもので、従来のスプリント療法などの理学療法や薬物療法とは異なるものである。本治療法の有効性に関しては、1995年に上記センターにおいて長期フォローアップによるランダム化比較臨床試験が行われ、通常の歯科的治療法と比較して長期的に大きな改善を示したと報告されている。